旅の記録(イタリア、コモ、イルロンバルディア)
イタリアに行ってきました。
ミラノの北にある、コモ、という湖畔の町です。ミラノから電車で一時間弱。
都会からのアクセス感と言い、山あいの湖を観光船が行きかう感じと言い、妙に馴染みがあって、イタリアの箱根だなと思いました。
イタリアの……
箱根……
さいこう……(食べ物もおいしい!)
Palace Hotelというきれいなホテルに泊まりました。
ため息のでる美しさ。おまけに朝食とコーヒーがとってもいいんだ……。
この壁紙にときめかずにいられるだろうか。サンペレグリーノ、にあう。
めちゃめちゃに満喫してしまいましたが。
コモにはイル・ロンバルディアという自転車レースを見にきたんでしたよ。箱根駅伝を見にお正月の箱根に行くみたいなイメージですかね。やはりコモは箱根なのだ。
自転車レースには、数日~数週間続く「ステージレース」と、一日だけやる「ワンデーレース」の二種類があります。ツール・ド・フランスは三週間やるので「ステージレース」ですね。
一日だけやる「ワンデーレース」の中でも特に由緒正しいものを「クラシック」と呼んでちやほやするのですが、この日行われた「イル・ロンバルディア」は文句なしの「クラシック」です(第一回は1905年)。毎年秋に行われるので「落ち葉のクラシック」と呼ばれます。きれいすぎないか。
この日はフィニッシュラインの25m手前で観戦。オーロラビジョンがあって英語実況が聞こえて天国でした。
自転車レースは200kmを5時間かけて走ったりしがちなので、どうにか中継にアクセスしないとレース展開がビタイチわかりません。選手が目の前を通りすぎるのは一瞬。現地観戦がいちばんわからない。自転車レースファンあるあるです。
お向かいのUptown Funk感。
スポンサー様エリアみたいでした。
一番最初にフィニッシュラインを越えたのは……!?
ニーバリ!
メッシーナ出身の32才です。 胸の前に手を置いてるのはチーム名アピールです。
自転車レースは若者をさしおいて三十路がガンガンに勝つから夢がある。
沿道、この笑顔である。
ファビオアル太郎。
レースを見に行ったつもりが、コモが思いのほかいいところで、思わぬおみやげをもらった感じでした。
たのしかったなー。
だいたい下調べをさぼって旅に出ちゃうので、言葉だの地理だのいろんなことがよくわからなくて、でもよくわからないところからいいものが出てくると、予測していなかったぶん大きな感動があるなーと思っています。下調べをさぼるというサプライズメイキング。
帰ってきた日は品川で日本酒を飲んだのですが、どこにどんなお店があるか知っているし(すごい)、メニューを見ればどのお酒が好みかわかるし(これもすごい)、おいしいごはんを食べるのがちっともギャンブルじゃなくて(すごすぎる)、うわーやっぱり日本さいこうだな!とも思いました。
うきうきしながらテレビ中継をつけ、実況がイタリア語で撃沈。